コミュニティ活動

研究者は自分たち自身が興味を持った研究を進めることが本分ですが、今後はこれに加え研究者どうし、研究者とステークホルダー、研究者と一般市民の皆さんなど様々な場面で、相互理解の枠組み構築や理解を促進するマネジメント、ファシリテーション能力が求められてくると思います。私たちは日々の研究以外にも、研究会主催やアウトリーチ活動などを通じて広く研究コミュニティや一般市民の皆さんと関わり、研究活動への理解促進や、研究領域の発展に貢献したいと思っています。

これまで私たちは、50回以上と非常に多くの研究会の企画・実行、また事務局を務めてきました。研究チームメンバーたちはすでにイベント企画・運営のプロ集団?とも言える働きぶりです。このような活動は研究ニーズの把握にも活かされています。

 渡士は日本ウイルス学会の若手研究者育成プログラム「ウイルス学キャンプ」の代表世話人として、毎年、日本全国からの研究者と一泊二日の研究集会を開催し、チームメンバーたちと運営します。本研究集会を通して、これまで世界を代表する多くのウイルス学者たちが活躍してきました。今後も研究領域の将来を背負う様々な人材に出会うことを願っています。

 また厚生労働省肝炎研究基盤整備事業 肝炎ウイルスセミナーシリーズの事務局として、肝炎ウイルスセミナーや肝炎ウイルス研修会を定期的にアレンジしています。これによって若手研究者・臨床家に最先端の肝炎研究に触れていただく機会を提供します。

 渡士は国立感染症研究所内の若手研究者コミュニティGreen Scientist Club (GSC)の設立に関わり、顧問を務めています。研究発表会やアウトリーチ活動などをおこなっていますが、なによりGSCの存在は日本の感染症研究の10年後20年後を先導していく若者たちの今後に大きな意味を持つと考えています。

 このような様々な活動を通して研究コミュニティ内外での関わりを大切にし、常に研究を進めることの意味を俯瞰することで、世の中が何を求めているか、自分たちの研究がどのように社会に繋がるかに感覚的でありたいと思っています。それによって自分たちの研究の意味と育成活動の質が高められるはずです。